石原さとみ写真集 二十歳、夏
小沢忠恭
ワニブックス 刊
発売日 2007-08-25
意味のある作品!! 2007-09-07
前作「たゆたい」は、アジアと、まだ少女のあどけなさを残していた頃のまさみちゃんが絶妙なバランスでマッチしていました。テーマは「十代のかわいらしさ」だと思います。そして、最新作「二十歳、夏」のテーマは「大人の女の始まり」なんだと思います。前作に比べると、確かに全身が写っている写真は少ないですし、ページ数も少ないです。でも、一度開いてみれば、その理由はすぐに解ります。そこにいるのは、二十歳の今この時しか見ることの出来ない、大人の女になったばかりのさとみちゃんなのです。アジアとの相性が良く、雑誌のグラビアはもっぱらアジアばかりのさとみちゃんが、なぜ敢えて屋久島での撮影を選んだのか…前作を遥かに凌ぐ本のサイズなのに、なぜ顔の接写ばかり目立つのか…「二十歳、夏」というタイトルにも関わらず、なぜデビューから今年までのさとみちゃんの表情に8ページもさかれているのか…その答えは、この写真集を開けばすぐ解ります。自分は、開いた瞬間嬉しさと同時に寂しさも覚えました。そこにはもう、アイドルとしてデビューした、さとみちゃんはいません。そこにいるのは、今まさに大人の色気と美しさを放ち始めたばかりの、女性としてのさとみちゃんなのです。ここにいるさとみちゃんは、来年にはもう見ることは出来ないでしょう。花に例えるなら、つぼみが開く、ホントに数秒前の、ほんのわずかな姿です。同年代の自分としては、大人になっていくこの時を、供にしていることが感じられ、眺めていると、とても暖かい気持ちになることが出来る作品です。でも、もし、女性としての魅力を求めるのなら、次回作が出るのをもう少し待った方が良いでしょうし、少女としてのさとみちゃんを求めるなら、前作「たゆたい」を買った方が良いと思います。客観的に言うと、この写真集の意味を理解出来ない人にとっては、露出の少なく、意味の解らない写真ばかりの、薄くてやたらに高い、駄作にしか感じられない作品です。